部門紹介

薬剤部 Rehabilitation Department

私たちは入院調剤はもちろんのこと、できるだけ患者さんのそばへ行き、医師と患者さんの掛け橋となれますよう、コミュニケーションを深めて、皆さまの満足と理解を得られる服薬指導業務を心掛けています。

多剤内服(ポリファーマシー)への対策

患者さんの現在内服しているお薬は医師が症状に合わせて処方を行ったものですが、どんなお薬にも副作用があります。複数の疾患に対して薬剤処方を重ねているうちに薬の種類が多くなってしまい、副作用や飲み合わせの悪さにより患者さんの体に負担がかかってしまっていることや、症状が無くなっているにもかかわらずお薬の服用を続けてしまっていることがあります。当グループでは入院患者さんの多剤内服状態を改善するために「6種類以上の内服」を多剤内服(ポリファーマシー)と定義し積極的な活動を行っています。

多剤内服とは

何種類以上の処方をもって多剤内服とするか統一された定義はありませんが、さまざま研究により5種類以上の内服は薬物有害作用の頻度が高くなることが示されています。

なぜ多剤内服になるのか

高齢者は複数の疾患を持っている
医師は1つの疾患ごとにガイドラインに沿った処方を行う傾向があります。多数の疾患を持っていると結果的に多剤服用になりやすくなります。
患者さんの心理的問題
病院を受診した場合に、疾患や症状に対して処方があると納得するが、処方がないと不満、処方を減らされると不安というような患者さん側の心理も影響しているでしょう。
医療連携の不足
医療機関同士、または診療科同士の連携がとれていないと、処方の重複や不必要な処方により多剤内服に陥りやすくなります。また、他病院や他科医師の処方に介入することを敬遠する医師が少なくないことも、原因のひとつと言えます。薬剤全体を管理する役割の医師や薬剤師がいないことも問題です。
医師と患者さんの
コミュニケーションの問題
医師に対して薬を減らしてほしいとは言い出せないなどのコミュニケーション面での問題もあるかもしれません。認知症などにより症状をうまく伝えられなくなると、本当は治癒していたり副作用が出ているような場合でも、気付かれずに同じ処方が継続されることが考えられます。

多剤内服で起こる問題

薬物有害作用
薬剤の副作用や薬剤の併用による薬剤同士の相互作用から生じる、好ましくない作用のことです。高齢者は若年者と比べ、身体や内臓の機能が衰えているために薬が効きやすい状態となっています。そのため、薬物有害作用の発生頻度が多く、重症となりやすいことが知られています。薬剤数が増えるほど、高齢になるほど薬物有害作用の発生リスクが高くなります。
服薬の過誤
薬剤数が増えると飲み忘れや飲み間違えの危険性が高くなり、認知症がある場合はさらにその危険性は高まります。

入院は仕分け作業のチャンス

高齢者の多剤内服はさまざまな悪影響を引き起こすため、薬剤の「仕分け作業」を行い、内服を適正化することが必要となります。時間的制約の多い外来診療の場で「仕分け作業」を行うことは難しく、入院はその絶好のチャンスと言えます。 また、入院中は薬剤の減量や中止による影響を常に観察することが出来るため、より安全に薬剤の調整を行うことが出来ます。当院は入院患者さんの多剤内服状態を改善するために積極的な活動を行っています。ご理解・ご協力いただけますよう、よろしくお願いいたします。